タイ人気質は確かに存在します。それは文化、教育、しつけからくるものです。タイでは嘘をつくこと自体が悪いという認識はありません。相手が気分を害さない嘘は良いことという認識です(結果的に相手が気分を害したとしても)。嘘をついてその場を切り抜けるのは、自分のためではなく相手を思いやっているから。
タイ人スタッフから嘘の報告をされた際にそのことを追求すると、「日本人経営者が ナー ソンサーン(かわいそう)だから嘘をついた」という、謎の言い訳をされることがあります。「変な言い訳をするな」と怒ってしまいそうになりますが、実はこれはタイ人の本心です。タイの文化では、自分より目上の人が悪い情報を知ったらかわいそうだから、とか、失礼にあたるから、と、嘘の報告をするのが美徳とされています。その結果、状況をさらに悪くしてしまうことがありますが、タイの文化では結果よりも目上の方への振る舞いを優先するためこの様なことが起きてしまいます。日本人には理解し難いですが、タイでの業務はこの文化の差を埋める必要があります。
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